クックマート社員の本音がここに。
CROSS
TALK
#01
「師匠」×「弟子」対談
年齢でも、役職でもない。
人が、人を育て、人についていく。
青果・鮮魚・精肉・デリカベーカリーなど生鮮チームを統括する真河部長と
新卒から史上最短のスピードで精肉チーフに出世したルーキー岡部の師弟対談。
(※役職・配属先については2018年取材時のものです)
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真河部長
岡部くん、入社して3年目になるよね。初めて会ったのは岡部くんが内定者だった頃だったけれど、初対面のとき、この子は磨いたらきっと光るって思ったよ。ちゃんと育ててやりたいって思った。
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岡部チーフ
ありがとうございます。真河さんの熱意は最初から感じていましたし、結果として精肉チームを選んで良かったなと思っています。真河さんに、社会人としての地盤を叩き込んでもらいましたから。
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真河部長
岡部くんは、最近の子には珍しいくらい「やさしさ」とか「思いやり」を持っている子だなって思って。技術や知識はあとからいくらでもつけられるけれど、そういった人間の根っこの部分は生まれ持ったものでしょ。岡部くんが持ついいところを活かし切ってやりたいって。ただ、そのためには甘い部分を鍛えないといけない。
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岡部チーフ
自分はこれまでにも「いい子だよね」と評価してもらうことは多かったんですが、でっかい弱点があって。……飽き性なんです。
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真河部長
知ってる(笑)。
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岡部チーフ
そう。そういう自分の特性にも真河さんはいち早く気づいてくれたんですよね。見透かされてた。ちょっと疲れてきたりマンネリを感じてくると、絶妙なタイミングで声をかけてくださって。だから飽きる暇がなかった。
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真河部長
3ヶ月同じことを続けたら、もう違うことを考え出すタイプだなって思ったよ。だからその周期を意識して、何かと理由をつけてスイッチを押すようにしてきた。
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岡部チーフ
そういえば1年目、真河さんからド叱られたことがありましたよね。勉強のために店舗のイベントを見学にいくように言われていたのに、大学時代の友人との飲み会を優先した時。2時間みっちり説教されました(苦笑)。
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岡部チーフ
思えばあの時も、スイッチを押してもらったんですよね。でも、印象に残るほどの叱られた経験ってその時ぐらい。あとは要所を押さえて、引きずらない程度に注意やアドバイスをもらって。いい具合に吸収して前に進めています。
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真河部長
いいものを感じたからこそ、あの時は、厳しく接したんだよね。社会人の基礎となる1年目2年目が大事だと思ったからね。よくついてきてくれたと思っているよ。
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真河部長
岡部くんは、絶対に人のことを悪く言わないし、仕事への愚痴もこぼさないんだよね。上にも下にも接し方が変わらないフラットなところも見ていて、早くチーフに上げても大丈夫だと思った。クックマート史上最速の入社2年でのチーフ昇進だもんね。
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岡部チーフ
評価していただけるのはありがたいですが、そういう自分でいられているのは真河さんのおかげなんですよ。入社して2年間、真河さんからは「人としてどうあるべきか」っていうのをずっと教わってきたんです。だから悪口も愚痴も言いたくない。
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岡部チーフ
幸い職場には、真河さんを含めた上の人たちもそうだし、アホみたいに前向きな発言しかしない方もいるし(笑)。尊敬するお手本の先輩や上司がたくさんいるんですよね。
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真河部長
自分の若い頃を思い出すと、失敗を環境のせいにしたり他人のせいにしたり、愚痴だらけだったりね。岡部くんを見ていると恥ずかしくなるよ。
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岡部チーフ
いえいえ……。真河さんに叩き込んでもらった姿勢と、絶え間ないフォローがあるから、抑えられている部分はありますよ。
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真河部長
岡部くん、もともとは学校の先生になりたかったんだよね。
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岡部チーフ
はい。大学4年で教師の道を諦めて、就職浪人するつもりでした。偶然、就活のナビサイトで出会った会社がデライトで。クックマートという店も知らなかったし、小売やサービス業に興味があったわけでもなくて、ただただ「人に対して熱い会社だな」と。そこに惹かれました。
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真河部長
でも入って色々と悩んだんじゃない? スーパーの仕事って華やかではないから。本来、他人がどう思うかなんて関係なくて、スーパーで働くことが面白いと感じられる環境を自分たちで作るんだけどね。でも、外からの印象に悩む若い人は多いよね。
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岡部チーフ
自分の後輩にも、同じような悩みを抱えている人はいますね。僕はもともと、周りが抱くイメージを気にするようなタチではなかったし、自分が目指すのはそんな次元の話じゃないと思っていました。周りから何を言われようと、オレはこれをしたいんだ、っていう思いが強かった。
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真河部長
最終的には自分だよね。どこでどんな仕事をするかじゃなくて、自分がどうあるかに尽きる。今向き合っている仕事に納得感を持っていて、自分らしくあることにこだわり続けられるかどうか。そういう仕事の仕方をしていると自信と共にオーラもにじみ出てくるし、周りの意見も気にならなくなる。スーパーの仕事をクリエイティブにしていくのは自分たちなんだよね。
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岡部チーフ
クックマートは今、成長の真っ只中にある会社だから、新しいポジションがどんどん生まれているし、そのことにワクワクします。僕は管理職を目指しているわけではないけれど、「岡部くんにはぜひこの仕事をしてほしい」と言われるような人でありたいなと思います。
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岡部チーフ
会社が「岡部」という1人の人間のありのままを見てくれているという感覚が入社した頃からずっとあって。そのままの自分を買ってもらっているから、指摘されたことも素直に受け止められる。
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真河部長
デライトがすごいのは、働く人をしっかりみて、その人に合ったポジションが生まれてくることだよね。役職ありきじゃなくて、人ありき。自分らしさを発揮した仕事をしていれば、組織の方が形を変えて人に寄り添っていく、という会社はそうそうないんじゃないかな。
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岡部チーフ
そういう組織の変化を目の当たりにしながら、自分だったら何ができるだろう?と空想するもの楽しいです。自分らしく働き続けるために自分もどんどん変化をしていきたいから、こうしたい、ああしたいを上の人にアピールすることもあります。そういう時に決まって返ってくる言葉は「大丈夫、見てるよ」と。ああ、自分のことをちゃんと見ててくれているんだな、と安心してまた前に進めるんです。
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真河部長
チームのメンバーとは一体感を感じる?
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岡部チーフ
メンバーそれぞれに温度感があるので、一人ひとりにちょうど良いコミュニケーションができるといいな、とは思っています。例えば、報連相のために使っている社内のメーリングリストなんかでも、使い方や発言の量も人それぞれだから、気持ちが見えてくるまで対面で会話したいとは思っています。気持ちって話さないとわからないから。
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真河部長
岡部くんの、そのフラットにバランスをとれる感覚はリーダーシップをとっていく上で助けになると思う。20代半ばでなかなか持てる力じゃないと思うんだけど、なぜそういう力が身についたんだろうね?
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岡部チーフ
3人兄弟の母子家庭で育って、両親の離婚後に父親を亡くしたこともあって、家族で支えあってきた経験が根っこにある気がします。家族とは助け合うんだけど、お互いは別の人間として自立しているから、一歩引いて入り込みすぎないことの大切さも家庭で学びました。一人ひとりは違うという大前提の中で、ほどよい距離感をもって優しくし合うのが、チームを機能させるのに有効だってことは身をもって感じています。
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真河部長
自分に最も近い人である家族に、優しくできない人は、他人のことも大事にはできないよね。僕らの仕事は人対人だから思いやれることが一番大事。もともとの性質として備えているのは、岡部くんの最大の武器だよね。
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真河部長
家族とは、時々会うだけでも気持ちがつながっているよね。チームもそれと同じじゃないかと思うんだ。毎日連絡を取り合わなきゃならない関係ではなく、ある程度の距離を保ちながら、でも同じ方向を見ていて、何かあったら助け合うのがいいんじゃないかな。
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岡部チーフ
それ、真河さんがよくおっしゃる「教える、任せる、気にかける」教育なんでしょうね。誰かの声を無視することなく、仲間意識さえ持っていれば良いチームでいられる、という。
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真河部長
そう。あったかい家族愛だったり仲間との距離の取りかたということでは、岡部くんは抜群のものを持っているから。リーダーとしての資質はすごくある。
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岡部チーフ
僕としては、真河さんと同じラインを走って追い越そうというつもりはないんです。タイプも、求められていることも違うから。でも、真河さんが統括部長として会社に及ぼしている影響はすごく大きいと思うんですよ。そういう意味では、真河さんのような影響力のある人間になりたいです。
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岡部チーフ
今は「精肉チームのチーフ」としては認めてもらっていますが、他のチームからみれば「若いチーフ」ぐらいの認識だと思うので。年齢に関係なく、人間で勝負できるように自分を磨いていきたいです。
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真河部長
僕がね、昔専務から言ってもらってずっと大事にしている言葉があってさ。「人は立場についていくのではなく、人についていく」と。だから自分自身を高め続けて、人として成長していく必要がある。岡部くんは、そこにチャレンジしていくだけの気持ちも力も持っている人だと思うな。
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岡部チーフ
真河さんは、僕にとって間違いなく、一番の目標です。いつか自分も真河さんみたいに「クックマートに入ってよかった」と思える、昔の自分のような若い人を育て上げられるリーダーになりたいです。……いや、必ずなります!
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真河 和光/ KAZUMITSU MAGAWA
生鮮統括部長 精肉チーム統括|2007年入社
大手スーパーから、自己裁量の大きさに惹かれてクックマートに転職。「自分らしく働く」、「会社とともに成長する」ことをモットーに、クックマート初の生鮮統括部長として、青果、鮮魚、精肉、デリカベーカリーの生鮮4チームを統括。各店舗を回りながら、円滑なチーム運営をサポートしている。業務外でも、全社員とその家族を対象にした「家族バーベキュー大会」を企画・運営するなど、社内の良い空気づくりに積極的に関わっている。
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岡部 雷矢/ RAIYA OKABE
精肉チーム チーフ|2015年入社
学生時代は教師を目指すが、大学4年生のときに断念。入社前はスーパーを営んでいることすら知らずにデライトに入社する。軽い気持ちでの入社だったが、精肉チームに配属後はメキメキと頭角を表し、クックマート史上最短のスピードでチーフ昇進を果たす。現在は自ら肉を捌きながら、鮮度管理や商品構成管理とった売り場管理を行い、チームメンバーのマネジメントまでを行う。